Gyo-Kai Compass【OB/OG 訪問完全ガイド】依頼メールの書き方から質問例 30 選、お礼まで徹底解説
企業のウェブサイトだけでは分からない、現場の「リアルな情報」に触れることができる、「OB/OG 訪問」。 就職活動において、これほど有益な情報収集の機会は他にありません。しかし同時に、
「面識のない社会人の先輩に、どうやって連絡すればいいんだろう…」
「忙しい相手に、失礼なメールを送ってしまったらどうしよう…」
「訪問したはいいけど、一体何を聞けばいいんだろう…」
といった、特有の礼儀作法や準備への不安から、一歩を踏み出せずにいる人も多いのではないでしょうか。
この記事は、そんなあなたのための**「OB/OG 訪問の完全マニュアル」です。 訪問先の見つけ方から、そのまま使える依頼・お礼メールのテンプレート**、そして訪問を 120%有益なものにするための質問リスト 30 選まで、OB/OG 訪問の全てを、ステップ・バイ・ステップで丁寧に解説します。
OB/OG 訪問は何のためにするのか？3 つの大きなメリット
まず、なぜ OB/OG 訪問が重要なのか。そのメリットを理解しておきましょう。
- リアルな情報の入手: 企業の「本当の姿」を知ることができます。仕事のやりがいや厳しさ、職場の雰囲気、キャリアパスなど、採用サイトには書かれていない、社員の生の声を聞けるのが最大のメリットです。
- 自己分析と志望動機の深化: 先輩社員の働き方と自分を照らし合わせることで、「自分はこの会社に合っているか」 「本当にこの仕事がしたいか」を深く見つめ直すことができます。その結果、あなたの志望動機には、圧倒的な具体性と熱が宿ります。
- 入社意欲のアピール: OB/OG 訪問を行うこと自体が、その企業への高い入社意欲の証明になります。訪問で得た情報を面接で話せば、「よく勉強しているな」と評価されることは間違いありません。
【ステップ別】OB/OG 訪問の進め方
ステップ 1：訪問したい先輩を探す
- 大学のキャリアセンター: 最も王道で安心な方法です。卒業生の名簿や専用のシステムで、連絡先を調べることができます。
- ゼミや研究室の教授、先輩: 担当の教授や、親しい先輩の繋がりを頼るのも有効な手段です。
- **OB/OG 訪問専用アプリ/サイト:**近年では、社会人と学生を繋げるための便利なサービスも数多く存在します。
ステップ 2：依頼のメールを送る
ここが最初の関門です。社会人に対するビジネスマナーを意識した、丁寧なメールを送りましょう。
ステップ 3：事前準備（企業研究と質問リストの作成）
訪問が決まったら、その企業のウェブサイトや採用ページを徹底的に読み込み、基本的な情報を頭に入れておきましょう。その上で、「調べても分からなかったこと」 「先輩個人の意見を聞きたいこと」を中心に、質問リストを作成します。
ステップ 4：訪問当日
- 服装: 企業から指定がなければ、リクルートスーツが無難です。
- 時間: 5〜10 分前には指定された場所に到着しましょう。
- 持ち物: 筆記用具、メモ帳、事前に作成した質問リスト、ES（添削をお願いする場合）。
- 心がけ: 相手の時間は有限です。感謝の気持ちを忘れず、ハキハキと、結論から話すことを意識しましょう。
ステップ 5：お礼のメールを送る
訪問が終わったら、その日のうちに、必ずお礼のメールを送りましょう。これが社会人としての最低限のマナーです。
【そのまま使える】依頼メールとお礼メールのテンプレート
依頼メール テンプレート
件名：OB/OG 訪問のお願い（〇〇大学 〇〇学部 氏名）
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇様
突然のご連絡失礼いたします。 私、〇〇大学〇〇学部〇〇学科 4 年の〇〇（氏名）と申します。
現在、就職活動を進めており、〇〇業界、中でも特に人々の生活を根幹から支える貴社の事業に大変魅力を感じております。 つきましては、貴社でご活躍されている〇〇様から、具体的な仕事内容や、仕事のやりがいなどについて、直接お話を伺える機会を頂戴できないかと考え、ご連絡いたしました。
〇〇様には、大学のキャリアセンター（または、〇〇教授）にご紹介いただきました。
お忙しいところ大変恐縮ですが、もしご都合のよろしい日時がございましたら、30 分から 1 時間ほどお時間をいただけますと幸いです。もちろん、オンラインでの面談でも構いません。
何卒、ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
氏名：〇〇 〇〇 大学：〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 4 年 電話番号：XXX-XXXX-XXXX メールアドレス：xxxx@xxxx.ac.jp
お礼メール テンプレート
件名：OB/OG 訪問のお礼（〇〇大学 〇〇学部 氏名）
株式会社〇〇 〇〇部 〇〇様
本日は、お忙しい中、OB 訪問のために貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。 〇〇大学の〇〇（氏名）です。
〇〇様から伺った、〇〇という仕事の具体的なエピソードや、△△ というやりがいのお話は、ウェブサイトだけでは決して知ることのできない貴重なものばかりで、貴社で働きたいという気持ちがより一層強くなりました。
特に、〇〇様がおっしゃっていた「若手の挑戦を後押しする文化」は、私の「主体的に行動し、周囲を巻き込む」という強みを最大限に活かせる環境だと感じております。
本日いただいたアドバイスを胸に、今後の選考も精一杯頑張ります。
末筆ではございますが、〇〇様の今後のご健勝とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
氏名：〇〇 〇〇 大学：〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 4 年 電話番号：XXX-XXXX-XXXX メールアドレス：xxxx@xxxx.ac.jp
【質問リスト】これだけは聞きたい！有益な質問 30 選
カテゴリー 1：仕事内容について（現在を知る）
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〇〇様（先輩の名前）の、具体的な一日の仕事の流れを教えていただけますか？
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現在担当されている業務の中で、最もやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか？
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逆に、今の仕事で最も大変だと感じることや、厳しい側面があれば教えてください。
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この仕事に求められる最も重要なスキルや資質は何だと思いますか？
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入社前に抱いていた仕事のイメージと、実際に働いてみてからのギャップはありましたか？
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仕事で成果を出すために、普段から意識されていることや、工夫されていることはありますか？
カテゴリー 2：キャリアパス・成長環境について（未来を知る）
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〇〇様ご自身の、今後のキャリアプランや目標についてお聞かせいただけますか？
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若手社員が成長できる機会（研修、OJT、挑戦的な仕事など）は、具体的にどのようなものがありますか？
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これまでで最も成長を実感できた仕事のエピソードがあれば教えてください。
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この会社で活躍されている社員の方々に、共通する考え方や行動様式はありますか？
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キャリアの希望（部署異動など）を会社に伝える機会や、それが実現する制度はありますか？
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〇〇様が、この会社で働き続けている一番の理由は何ですか？
カテゴリー 3：社風・文化について（環境を知る）
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部署の雰囲気や、チームのメンバー構成（年齢層など）について教えてください。
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上司や先輩との関係性はどのような感じですか？（例：フラット、面倒見が良いなど）
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部署間の垣根を越えたプロジェクトや、他部署との連携はどのくらいありますか？
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社員の方々のスキルアップを支援するための、具体的な制度や文化があれば教えてください。
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〇〇様が、チームで仕事を進める上で、最も大切にされていることは何ですか？
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社員の「挑戦」を後押しするような文化や、失敗を許容する風土はありますか？
カテゴリー 4：就職活動について（過去を知る・アドバイスを求める）
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〇〇様は、就職活動時代、どのような「軸」で企業選びをされていましたか？
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数ある企業の中で、最終的にこの会社に入社を決められた、一番の理由は何でしたか？
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学生時代にやっておいて、今の仕事に活きていると感じる経験はありますか？
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逆に、学生時代に「もっとこうしておけば良かった」と後悔していることはありますか？
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私のガクチカや自己 PR について、社会人の視点から率直なフィードバックをいただけますでしょうか？
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この業界（または、この会社）で働く上で、学生のうちに勉強しておくべき知識や、取得しておくべき資格はありますか？
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〇〇様が、もし今の私と同じ状況だったら、次にどのようなアクションを起こしますか？
カテゴリー 5：ワークライフバランス・プライベートについて（生活を知る）
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普段、平日の業務後や休日はどのように過ごされることが多いですか？
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有給休暇の取得しやすさや、長期休暇の取りやすさは実際どうですか？
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産休・育休などの制度の利用実績や、復帰後の働き方について、ご存知の範囲で教えてください。
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社員同士での交流（部活動、飲み会など）はどのくらいありますか？
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（もし差し支えなければ）この会社の福利厚生で、特に良いと感じるものがあれば教えてください。
まとめ：一歩踏み出す勇気が、あなたの未来を切り拓く
OB/OG 訪問は、準備も多く、勇気が必要な活動です。しかし、その一歩を踏み出すことで得られる経験と情報は、他の何にも代えがたい、あなたの財産となります。
そして、OB/OG 訪問で得た貴重な「生の情報」を、私たちの**『Gyo-Kai Compass』**の企業分析シートに書き加え、自分だけの企業データベースを完成させてください。そのノートは、あなたの就職活動を成功に導く、最強の戦略書となるでしょう。